関節リウマチには、古くから温泉が効くといわれてきました。これは、おもに温泉の温熱による鎮痛効果があるからだと考えられていますが、現実に、温泉療法によって症状が改善し、薬物の量を減らすことができた例なども報告されています。ただし、炎症が急に進んでいるときには、温泉療法は禁忌となっています。
リウマチは、炎症とともに関節の変形や筋力低下といった障害を引き起こしますが、こうした障害を防止するためには、リハビリテーションが必要となります。
このリハビリに確かな効果があるのが、温泉を利用した運動浴療法です。関節炎のために陸上では正常な歩行が困難な人でも、水中なら歩行可能なことも多く、水圧の抵抗によって筋力増強を無理なく行うことができます。
リウマチ患者の入浴は、40℃前後の温泉に20~30分ゆっくりつかるのがよく、運動浴のときは36~38℃くらいの、よりぬるめの温度にします。1日の入浴回数は1~2回か、多くても3回程度。泉質は、どんなものでも一応効果がありますが、温熱作用の強い塩化物泉(食塩泉)、硫酸塩泉、硫化水素泉、末梢循環改善作用の強い二酸化炭素泉(炭酸泉)、副腎皮質改善作用の強い放射能泉、代謝改善作用の強い硫黄泉などが適しています。
月刊みんかつ 176号より