
運動には大きく分けて二つのタイプがあります。基礎代謝を促進する「レジスタンス運動」と、エネルギー代謝を促進する「有酸素運動」です。「レジスタンス運動」とはダンベル体操やストレッチ体操などの静的な運動のことを指し、基礎代謝(安静にしていても使用されるエネルギー量)を上げる運動です。この運動を前もって行うことによって筋肉が増え、有酸素運動の効率が上がるので、有酸素運動より優先度の高い運動なのです。一方、ウォーキングや水泳、サイクリングなどの動的な運動が有酸素運動です。体に蓄えられた脂肪は有酸素運動をした時に筋肉で燃焼されるため、筋肉が多いほど脂肪は多く燃えるのです。しかし有酸素運動では基礎代謝は上がらず、筋肉も増えないのです。
以上のことから、レジスタンス運動で筋肉をつけてから有酸素運動をしたほうが、エネルギーの消費量は飛躍的に高まるのです。温泉療法における浴槽内での運動は、このレジスタンス運動と同じ作用を持つものなのです。

一般的に効果がある運動療法の目安です。
転地効果による「精神安定」「気分安定」「睡眠不足解消」「美肌・美容」等の効果をより高めるには、「温泉療法」と並行して適度な運動を取り入れた「運動療法」が効果的です。運動すると血圧が上昇するのではないかと思われますが、適度な運動は降圧効果をもたらすのです。これは、運動すると血圧を降下させる物質が増えるからだといわれています。しかし高血圧の中・重症者、肥満、糖尿病、高脂血症、心疾患などの合併症の人が実施する際は、主治医との相談が必要です。
中期(3泊~5泊)・長期(5泊以上)滞在温泉療養実践の場合、比較的長時間の運動プログラムを実践することが可能です。