糸魚川翡翠の七不思議

糸魚川市博物館 宮島 宏糸魚川翡翠の七不思議

監修:糸魚川市博物館 宮島 宏

 

 

 

糸魚川とヒスイの関係

糸魚川市糸魚川はヒスイのふるさとといわれています。縄文時代から始まるヒスイ文化の歴史、宝石になりうる質、そして現在に続く豊富な量、これらの3要素からみて、糸魚川は国内随一のヒスイ産地なのです。糸魚川地域以外にも全国でヒスイが産出する場所は、いくつかありますが、ややきれいかな、と思えるぐらいであり、宝石的な価値が認められるのは糸魚川産のヒスイが代表的です。

 

 

ヒスイができるまで

ヒスイができるまで
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ヒスイは地下深所でできた後、上昇してきた蛇紋岩に取り込まれて地表付近までもたらされました。蛇紋岩はヒスイの運搬をするという役割と、鉄を白いヒスイに与えてヒスイを緑色にするという役割を果たしました。ところが、蛇紋岩があるところに必ずヒスイがあるというわけではありません。むしろ、ヒスイがない蛇紋岩のほうがはるかに多いのです。このことは、地球内部でヒスイができることが、一般的な現象ではなく、特異な現象であることを意味しています。そして、最近ではヒスイは5億年前にできたものであることがわかっています。

ヒスイと人間 世界最古のヒスイ文化

勾玉人間とヒスイの出会いは縄文時代に始まります。糸魚川市の大角口遺跡から見つかったヒスイの礫の尖った部分には、叩いたことによってついた跡がありました。ハンマーのようにして堅いもの(岩石か?)を叩いたのかもしれません。これが今のところ国内最古のヒスイ使用例であり、約7000年前のことです。古代の縄文人たちがヒスイをハンマーに使ったのであれば、ちょっともったいない気はしますが、ヒスイは重たくて、丈夫で、角ばった部分が多いことから、実に理にかなった使い方であることには間違いありません。装飾品としての最古の証拠は、山梨県の天神遺跡から出土した大珠(たいしゅ)で、約5000年前です。このときには間違いなく縄文人たちはヒスイを特別な石として意識していました。これは、世界最古となるヒスイ文化であり、国内最古の宝石の利用、世界的にも最古級の宝石と人類のかかわりなのです。

ナウマン博士が伝授するひすいのみつけ方

ナウマン博士
ナウマン博士
糸魚川・青海地域の河原や海岸でひすいに出会うためのコツを伝授しよう!

 

 

 

実績のある場所で探すべし

これまでひすいが発見されている河川(姫川、青海川、小滝川など)や海岸(糸魚川市押上〜青海町〜富山県朝日町宮崎)に行くことじゃ(当たり前じゃがのう・・・)。

今まで誰もひすいを見つけていない場所からひすいを見つけてやろうというチャレンジ精神は立派だがのう・・・

これはかなり難しいのじゃ。

白っぽい石を探すべし

君はひすいは緑色の宝石だと思っているじゃろう。

それがそもそも間違いなんじゃ。

全部が緑色のひすいはめったにないぞ

緑の石ということを忘れて、むしろ白色の石を意識することが大事なんじゃ。

ひすいの原石の大部分は白色で、一部に緑色や紫色、青色のきれいな部分があるんじゃ。
緑色の石を探していると、まずほとんどの人が本物のひすいにはめぐりあえず、透閃石岩(軟玉)、緑色岩、碧玉などを見つけるんじゃ。
それからのう、白っぽい石がたくさん集まっていることろにはひすいはまずないんじゃ。
そのわけは、白っぽい石の多くは軽いんじゃが、ひすいは白くても重たいんじゃ。
そのため黒っぽい石に混じって落ちている白い石を探すことじゃ

なめらかな表面の石を探すべし

海岸で発見されるひすいの多くは、なめらかな表面をしているんじゃ

ザラザラなんてことはめったにないぞぉ。

やけにすべすべするようなものは、軟玉や蛇紋岩、滑石などじゃ。手で触ってみたときの感触も大事なんじゃ。

重たい石を探すべし

ひすいの主要構成鉱物であるひすい輝石の密度は約3.2g/cm3もあるんじゃ。

この値は白色の鉱物としてはかなり大きな値でのぅ、同じく白色の鉱物である石英や曹長石との差は歴然としているんじゃ。

慣れていないとどんな石でも重たく感じてしまうから、握ることができるぐらいのサイズのひすいを手に入れて、重さを覚えることじゃ。

角ばった石を探すべし

ひすいはものすごく割れにくい石なんじゃ

トンカチでたたいたら、トンカチが丸くなるほどじゃ。ひすいはかたいために、あまり丸くならず角ばっていることが多いんじゃ

キラキラと輝いている石を探すべし

ひすいの大部分は、0.1mm〜5mmの大きさをもつ、ひすい輝石の結晶が集合しているんじゃ。

太陽光線や強い光を当てるとキラキラと輝いてきれいじゃぞぉ。
ルーペなどで拡大してみるとはっきりわかるから、ルーペは必需品じゃな。

一つ一つの輝きの形はひすい輝石が短柱状〜長柱状の結晶であるため、ふつうは細長く見えるぞ。ただし、結晶が大変微細なヒスイだと見えないこともあるんじゃ。

ひすいモドキを見抜く力をつけるべし

糸魚川・青海地域でひすいによく間違えられる石として、石英(碧玉など)、チャート、変質した酸性火山岩、ロディン岩、軟玉、クロム含有白雲母があるんじゃ。

ベテランでも間違えるくらい、よく似ているんじゃ。

中にはひすいよりもきれいなものもあるから、困ったものじゃ。
フォッサマグナミュージアムでひすいモドキの特徴をよーく見て、特徴を覚えることじゃ。

フォッサマグナミュージアムでは石の鑑定もやってもらえるそうじゃ。
学芸員のおじさんがいないこともあるから、博物館にいるかどうか電話してから行くようにしよう。
鑑定を受けるときのマナーも大事じゃぞ。
石の汚れを落として、乾かしておくこと。
一度にたくさんの石の鑑定を頼まないこと(30個くらい)。
ときどきお父さんやお母さんが子供の夏休みの宿題の石を持ってくるけど、自分の宿題なんじゃから自分で持って来なければいけないのじゃ。

ヒスイ峡
海岸
糸魚川のヒスイ
ヒスイ峡
海岸
糸魚川のヒスイ

 

★ひすいのことを勉強するのにおすすめの本

とっておきのひすいの話(500円)
写真集ふるさとの翡翠(2,000円)
翡翠展図録(2,300円)
よくわかるフォッサマグナとひすい(2,000円)

★フォッサマグナミュージアム

〒941-0056 新潟県糸魚川市 一ノ宮1313(美山公園)
Tel.025-553-1880 Fax.025-553-1881
http://www.city.itoigawa.niigata.jp/fmm/

 

2007/10/18 健康づくり大学 糸魚川キャンパスレポートに戻る >>>>

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