

美人の湯で知られる月岡温泉の街並
越後の奥座敷として親しまれている月岡温泉。 「もっと美人になれる温泉」「不老長寿の湯」として知られ、 県内外から多くの観光客が訪れています。 2月に開催される冬の風物詩「月岡温泉どんどまつり」、 別名「下駄供養祭」は、幻想的な祭りで多くの観光客でにぎわいます。
新潟県の北西部に位置し、東に五頭連峰、西に蒲原平原が広がるのどかな自然に囲まれた月岡温泉。新潟市から車で30分、新発田市郊外にあるため交通の便もよく、「越後の奥座敷」の湯として、親しまれてきました。
月岡温泉が記録に残っているのは、大正6年(1917年)、石油掘削中の井戸から温泉が噴出したというもの。それ以前から湧出していたという話もあります。
そのときには深さ250mのところから、泉温50℃以上で、塩分と硫化水素を含む良質なお湯が湧き出ました。噴出した井戸から湯小屋(共同浴場)を作り、その隣りに湯治宿を開いたのが、今の月岡温泉の始まりといわれます。
大正7年には初の内湯旅館が創業を始めました。温泉療養に効果があると評判になり、米や野菜、鍋釜をかついだ湯治客の数が年々増加。戦争中には疎開児童を受け入れ、新発田市陸軍病院に使用され、戦傷軍人の療養所にも指定されました。
戦後の昭和32年7月、さらに温泉を掘り当て、旅館全館に内湯がひかれました。昭和39年に新潟国体が開催された際には選手団を受け入れるため、各旅館は大部屋を仕切ったり、増築したりして個室を整えました。
近年では昭和60年に関越自動車道が開通すると、県外からも数多くの観光客が訪れるようになりました。

カリオンパーク内の「ほうづきの里」
月岡温泉の湯は、硫黄成分の作用で、入浴すると、肌がツルツルになります。また、硫化水素が血管を拡張し、からだが芯から温まります。「もっと美人になれる温泉」「不老長寿の湯」として知られています。
泉質は含硫黄ナトリウム塩化物泉、泉温は51℃です。肩こり、神経痛、リウマチ、婦人病、皮膚病、切り傷、軽度の高血圧症、糖尿病、喘息、痔病、病後の回復、美肌作用などに効果があるといわれます。
大型ホテルや家庭的な旅館、自炊・湯治のできる宿が22軒あるほか、共同浴場も2軒あります。
温泉街から少し離れた川沿いにあるのが「美人の泉」。エメラルドグリーンのきれいなお湯で、硫黄臭がする良泉です。宿泊客だけでなく、夕方には地元の方も足を運ぶほどで、湯船では楽しい会話が弾んでいます。
広大な観光公園「カリオンパーク」内に1991年にオープンしたのが、「ほうづきの里」。ゆっくりお湯が楽しめる日帰り温泉施設です。1階には林泉式庭園に面した岩風呂があり、開放的な雰囲気が魅力です。3階の展望風呂は、眺望満点で、四季ごとに変化するカリオンパークが一望できます。
月岡温泉では2月26日まで、「越後の酒天湯子新潟の銘酒まつり」を開催中。新潟の全蔵元97銘柄が月岡に大集合し、地酒を試飲できるのです。
試飲チケット(5枚)付きの月岡温泉オリジナルのぐい呑みおちょこ(500円)を買い求め、大きな杉玉と「越後の酒天湯子」ののれんを目当てに、酒めぐり。酒どころ新潟ならではの、うれしいイベントです。

カリオンパークのイベント会場

カリオンタワー
自然に恵まれた月岡温泉は、春はカリオンパークや小烏川堤の桜、夏はカリオンパーク周辺での森林浴、秋は温泉を取り囲む山々の燃えるような紅葉、冬は一面の雪景色など、1年を通じて自然美が楽しめます。また、越後平野に沈む夕日は、最も新潟らしい心和む風景です。
月岡温泉の観光スポットは、家族連れで遊べる「カリオンパーク」。月岡温泉の西北の丘陵地に、総面積12万4千m2の広大な公園が広がり、四季折々の草花が咲き乱れています。
パークのシンボル「カリオンタワー」は、20個の鐘を取り付けた高さ25mの塔です。上部の風羽は風を受けてゆっくり回り、1日6回、鐘の音色で美しいメロディーが流れます。
公園内には、イベント広場、人間国宝の天田刀匠の作品を展示した「カリオン文化館」、ほうづきの里、子どもの広場があり、大人も子どもも楽しめます。
また、森と泉、せせらぎ広場、鳳凰大滝からなる林泉式庭園、東西に伸びるやすらぎ森林浴ルートは、散策にぴったりです。
新発田市は、かつては10万石の城下町として栄えました。市街地まで足を伸ばせば、城下町の面影がそこかしこに残っています。
平成16年には新発田城(別名「あやめ城」)に、天守閣の代わりの役を果たす三階櫓・辰巳櫓が復元されました。城の門前には、新発田で生まれた堀部安兵衛(赤穂義士の一人)の像が立っています。


下駄供養祭とも呼ばれる「どんど祭り」
冬の風物詩「どんど祭り」は、毎年2月22日に開催されます。温泉旅館に欠かすことのできない下駄に感謝し、千客万来を祈る祭りで、「下駄供養祭」とも呼ばれます。
当日は、上半身裸の若衆100人余りが、たいまつ片手に温泉街を威勢良く駆け抜けます。会場に到着すると、1年間旅館などで使われた下駄を積み上げた、高さ10m以上もある塔「賽の神」を囲み、花火を合図に一斉に点火。夜空に燃え上がる炎は雪を照らし、幻想的な世界をつくり出します。
会場では、ふるまい酒や餅のサービス、各旅館自慢の鍋料理が味わえます。
また、夏の祭りは8月上旬の「月の夏まつり」です。芸妓による民謡流し、子どもみこし、よさこいソーラン、湯美人みこしなど、盛りだくさんのイベントです。子どもたちには、夏休みの楽しい思い出となります。
月刊みんかつ 202号より
2006年2月28日 作成
20年間にわたって発行してまいりました「月刊 みんかつ」が、8月1日号より『こころ色』という名前でリニューアル創刊することとなりました。「温泉地で健康づくり」をコンセプトに、「健康を学び、健康を楽しむ」ライフスタイルを提案しています。
詳細は民活機構のサイトへ